私の好きな合唱曲ランキングbest10!(1位~5位編)(2019年度版)

やっはー!こんにちは!ロッツだよ!!

 

突然だけど、今日は「私の好きな合唱曲ランキングbest10!」ということで私の好きな合唱曲について推していくよ!(再喝:これはあくまで私個人の好みの話です)

 

じゃあ早速・・・第10位から!

 

なんて回りくどいことはしません。一気にズババババーってやっちゃいます。「どうしてその曲がその順位になったの?」とか知りたい人は、ちょっと下にスクロールすればわかります。

 

1位:有明 

2位:あしたはどこから 

3位:少年 

4位:今年 

5位:永訣の朝 

6位:薤露青 

7位:ひとつの朝 

8位:とむらいのうた 

9位:海の記憶 

10位:はらへたまっていく かなしみ

 

ここでは1位~5位まで、

私の主観99パーセントで、

それぞれの曲の良いとこポイントの、

紹介をバシバシしていきます!!!!

 

1位:有明

『平和:1位』『かわいい:2位』『ふと歌いたい曲:3位』『脳内BGM合唱部門:4位』『好きな歌詞:4位』『不思議な世界観:4位』

てなわけで栄えある『総合1位』に選ばれたのは・・・「有明」です。

 

宮沢賢治 作詞 千原英喜 作曲 

混声合唱組曲『月天子』から選びました。

 

曲の最初の指示に「Allegretto commodo,con leggerezza」とあるように「軽快」かつ「優美」で、ふとご機嫌なときに鼻歌で歌いたくなるような楽しい曲調です。

 

もう最初から最後までハッピーエンドが続いてるやんーーめっさ平和やんーーって感じの曲調。途中に『ほろびた古い山彙の像が』と「真夜中に後ろから肩を叩かれた感」のある怖さがちょっぴりあるのですが、振り返ってみたら「いつもの平和な日常」が広がっていたーーというように、すぐ元の明るいメロディーに戻るんですよね。まぁ終始平和よりは、僅かばかりでもスリルがあった方が平和な人生ですよ。

 

 

あとかわいい。かわいいんです。だいたいソプラノが主旋律を歌っているとき、下3パートは『lun,lun,lun…』ってスキップでもしてるのかなってペースで楽しく歌ってる。たまに『lam』が入るのもポイント高いですね。茶目っ気があって良きです。

最初の方に「月は崇厳なーーパンの木の実にかわり」とあって、これも良きです。夜から朝になるにかけて、まんまるなのが代わるんですよね。まるいのってかわいくないですか??かわいいですよね。しかも月とパンとか殺しにきてますよね????

あと後半に「極楽鳥」のくだりがあるのですが、これもかわいい。「はーそうですか!! いいですね!!(吐血)」って反応になっちゃいます。聞いて音源。楽譜も買おう? そんで練習して定期演奏会とか合唱コンクールとかで歌おう??

 

 

みたいに楽しくてかわいい曲なので、やっぱり楽しい気分のときには脳内再生したくなっちゃいます。貫禄の『脳内BGM再生回数(合唱):4位』です。

・・・えっ、なんか1位のくせに「貫禄の4位」ってダサくないかって? HAHAHA! 楽しい気分のときの脳内BGM(合唱)だったら1位なんだな!! それで私が楽しいときってBGMあんまり流さないから仕方ない!

 

 

・・・コホン。それと不思議ちゃんなところも良いんですよ、この曲。まぁ宮沢賢治の詩の世界観ってだいたいそういうところあるんですけど、この曲においては「盛岡の良いところを抽象的に魅力的に描いたぜ!いえい!」ってのも感じ取れて、また良いんですよね。

もう聞き手が「盛岡さ行ぎだい」って思っちゃいます。じゃじゃ麺とか盛岡冷麺とか食べたくなっちゃいます。平泉も行きたくなっちゃいます。私は大学卒業前に一度行く予定です。皆さんも「有明」を聞いて行きましょう盛岡。

 

 

 2位:あしたはどこから

『脳内BGM再生回数(総合):1位』『脳内BGM再生回数(合唱):1位』『情緒不安定度:1位』『ギャップ萌え:1位』『かっこいい:4位』『メッセージ性:5位』

 

平峯千晶 作詞 三枝成彰 作曲

の『NHK全国学校音楽コンクール第70回課題曲 高等学校の部』から選びました。

 

『脳内BGM再生回数(総合):1位』『脳内BGM再生回数(合唱):1位』。

圧倒的1位。今年度、全ての曲において最も多く頭の中でもスマホでも再生した音楽です。なぜかっていうと『情緒不安定度:1位』『ギャップ萌え:1位』が示すとおりですね。

 

 

この曲って、気分が落ち込んでいるときとか、情緒不安定になってるときとかに聞くと、めっちゃ効くんですよ。

 

まず最初から中盤にかけてはフォルテとピアノの入れ替わりが激しくて、まさに「自分や世界が分からなくなって混乱してる思春期」って感じで「私の心の揺れ動きが同調する」んです。

それで中盤の最後の方に「眠らない夜のはてには どこからか、ほのかにあかるく」ってあって、ここから浄化パートに入るんですよ。聞いてみて。そして後半部に入るんですけど、ここに挟まってるピアノソロのメロディーも、また良いんです。美しいんですよ聞いてみて。

さあ、いよいよ終盤だ!! ってことで女声が「わ~た~」と綺麗な高音を響かせるのですが、ここで間に男声が「わた~し~が~み~ら~いを~」とふくよかな低音を鳴らすんですね。それからはSATBそれぞれが好き勝手に動いて「吹くだろう!」で初めて一緒になるんですが、もうそれも良い。「四人四色で違う未来をキャンバスに塗りたくってます!!」って感じが出てます。素晴らしい。

 

 

そして、ついにフィナーレ。

・・・「だんだん!だんだん!!だんだん!!!つーよーく。」「だんだん!だんだん!!たーしーかに。」「あぁ↑!!あーさーのひーかーり!!あーさのひーかーぁり↑」「あぁ↑!!あーさーの!!あーさーの!!ひーかぁーり↑↑」・・・

って

 

「うおおおお希望の朝だああああああ!!!!!!!朝が来たぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!ぬおおおおおおおおおおおテンション上がってきたあああああああああああーーーーーー!!!!!!!!!!!」

 

私、ここについては「超アクロバティック・ポジティブ上昇思考」なイメージを持っているので、そこまでの情緒不安定の同調から解放されて「うおお!!!!やってやんぜ!!!!」と逆に曲から影響されて、すっごくポジティブな気分になるんですよね。

 

そんなこんなで、もう疲れ切ったときの処方箋です「あしたはどこから」。どうしようもない気分のときでも十回再生すればマシな気分になれます。いろいろと病みやすい現代人の味方ですね。

 

 

3位:少年

『音の動き:1位』『かっこいい:1位』『歌ってみたい曲:1位』

 

作詞:五木寛之 作曲:千原英喜

混声合唱組曲『心が愛にふるえるとき』から選びました。

 

「Allegretto risoluto」と楽譜の開始の指示にあるとおり「快速できっぱりと」させて勇ましくつくりたい曲です。

 

実はベスト10で唯一歌ったことのない曲なのですが、私が音源を聞いただけで「歌いたいな」と思った数少ない曲なのでランクインさせました。実際に複数パートで合わせたことはないので浅い見解しかできませんが・・・

 

この曲は「花」と「村」がキーワードとなっています。

 

「むかしは青い 瑠璃色アザミ」「むかしは白い 雛罌粟の花」

「あの花は いまどこに」

「夕日が沈む カブールの丘に」「宵闇せまる ふるさとの丘に」

「ふるさとの 村はどこに」

 

大人になった「少年」が過去を、ふるさとを振り返る郷愁の歌。

1番と2番目の歌詞だけだと、そういった印象を持ちます。しかし三番目の歌詞で聞き手に衝撃が走ります。

 

「かすかに見える 黒い煙は」

「谷間の家が 燃えているのか」

 

「少年」は帰る場所を失っていたのです。

 

「少年」の感情はいかなるものか。これを表しているのが、歌い手が歌う「少年」の心の叫びのような「AILALA」の繰り返しであり、激しいピアノ伴奏であります。

 

また、この曲は細かい休符が多かったりとスタッカートで歌うように指示があるのですが、おそらく、それは「少年」の動悸ではないかと思うのです。

心の底では、そこにはもう何もないと知りつつも、かつてあった「花」や「ふるさと」を思い出している「少年」。はたして彼の心は穏やかでいられるでしょうか。

 

 

4位:今年

 

『エモ度:1位』『好きな歌詞:2位』『音の動き:3位』

 

作詞 谷川俊太郎 作曲 松下耕

混声合唱組曲『この星の上で』から選びました。

 

一言で言うと「愛と希望のうた」です、この曲は。

 

 

 

『涙があるだろう。今年も涙ながらの歌があるだろう』

『固めたこぶしがあるだろう』

・・・と、まず「今年」もあろうことを次々にうたっていき、

 

『だが愛するだろう。今年も』

『自分より小さなものを、自分を超えて大きなものを』

・・・と、「今年」も「愛」をもっていくんだとうたう。

 

『今年も歓びがあるだろう』

『生きてゆくかぎり』

『いなむことのできぬ希望が』

・・・と、「今年」も「希望」をもって生きていくんだとうたう。

 

 

未来への明るい意志を感じさせるうた、よいと思いませんか?

私は好きです。「愛」と「希望」。大好物です。

 

 

そんな感じで『好きな歌詞:2位』なのですが、これだけじゃ総合4位は取れません。

『音の動き:3位』もあっての『エモ度:1位』で総合4位です。

 

そして音の動きって、べつに肉声とピアノ演奏のハマり具合とかだけじゃないんです。

場面転換も重要な要素になるんです。

 

この曲においては、そういったのも良いんですよ。

予定調和に泣かせてくる、ずるい音色になっています。

とてもエモいので、ぜひ聞いてみたり歌ってみたりしちゃってください。

 

「今年を歌おうプロジェクト」

なるものが毎年年末に開催されていたりもするので、

ぜひぜひ興味のある方はググってみたりもしちゃってください。

 

 

5位 永訣の朝

 

『音の動き:2位』『かっこいい:2位』『エモ度:3位』『脳内BGM再生回数(合唱):5位』

 

作詞 宮沢賢治 作曲 鈴木憲夫

混声合唱曲『永訣の朝』です。

 

 

デン!!デン!!デデン!

デン!!デ・デデデデン!!デデン!

デンデンデン・デデデン!!デ・デデデデン!!

テテレテレテレテテ・・・デン!

テテレテレレテレレ・・・デン!

きょうのうちに、とおくへ、いってしまうーーー

 

 

そんな感じで始まる、とっっっても壮大な曲です。どれくらい壮大かって言うと、これ一曲を歌っている間に通常の曲を2,3曲ほど歌えるくらいです。

 

 

場面転換も10を超えるくらいあって、なおかつどれも魅力的でやっほいなのですが、あえて一番好きなとこを選ぶとしたら2つあります。

 

1つ目は序盤と中盤の境にあるのですが、

『ああとし子 死ぬといふいまごろになって』

『わたくしをいっしょうあかるくするために』

『こんなさっぱりした雪のひとわんを おまへはわたくしにたのんだのだ』

という超激重ストレスマッハなところです。

この曲って全体的に重くてしんどいのですが、ここは特に私にとってきついとこの一つで感情移入しすぎると歌えなくなります。あああ書いてるだけでしんどくなる。。。

歌詞の意味としては、

「ああとし子。もうすぐ死ぬという今頃になって、おまえは私の一生を明るくするために、こんな淡白な雨雪のお椀を私に頼んだのだな」

で「私の一生を明るくするために」の解釈が難しいですよね。これについては諸説あるのですが、とし子が賢治に死ぬ直前の最期の願いを頼み、これを叶えさせることで賢治が少しでも前向きに生きられるよう仕向けていると捉えることができます。

その後の詩にはこうあります。

『ありがたうわたくしのけなげないもうとよ』

『わたくしもまっすぐにすすんでいくから』

 

 

2つ目は終盤直前にあるのですが、

『うまれでくるたて』

『こんどは』

『こたにわりゃのごとばがりで くるしまなぁよにうまれでくる』

という超激重ストレスマッハ第2号なところです。

ここも特に私にとってきついとこの一つなのですが、前に歌ったときはアルトではなかったので何とかなりました。そう、ここはカッコいいアルトソロなんですよ。とても良いですよ。YouTubeで音源聞いてみてくださいな。

歌詞の意味としては、

「もしまた生まれてくるならば、今度は、こんなに私のことばかりで(賢治お兄さんが)苦しまないように生まれてきます」

とても辛い・・・これは病床の妹をみている賢治を思いやっての言葉なのですが、その優しい気持ちが更にハートをブレイクしてくる・・・聞いてるだけで涙腺が緩んでしまいます。

 

 

『あめゆじゅとてちてけんじゃ』

 

(´;ω;`)ブワッ